子供の乾燥肌は毛穴が粒だちます。
大人の場合は皮膚がさざ波状になります。


子供の肌はうすく、それに応じて角質層もうすいので、大人よりも弱いもの。
また、思春期以前ですので、皮脂も少ないもの。
皮膚が成長して厚くなり、また、思春期に近づいて皮脂がふえるにつれ、乾燥肌は年々軽快していきます。
ちょっとした乾燥肌をアトピー性皮膚炎というならば、子供はみんな「アトピー」ということになってしまいます。
ともあれ、昨今では、石鹸の使いすぎで症状を強めた、いわば人工的にアトピー類似の状態をつくってしまっている方が多いようです。

皮膚は、外界とのバリヤーです。
その最前線は、最外層の角質層です。
これはタイルのような構造をしています。
接着しているのはセラミドという皮脂です。
洗いすぎてセラミドを奪うと、角質がはがれます。
生じたすきまから、異物が侵入してきます。
異物反応によって、かゆみがおきます。
かくと、更にバリヤーが破れます。
できた湿疹が、またかゆくて…

・・・なんていう子供たちが、たくさん皮膚科をおとずれています。

そもそも、皮膚は新陳代謝で、日々入れ替わっています。
無理に削らなくとも、毎日お湯にあたっていれば、あかはたまりません。

  • 毎日のように入浴するならば、背中やおなか、腕や脚は洗わないで、お湯にあたるだけでしばらく過ごしてみてください。
  • ただし、頭、顔、両わき、おへそ、陰部など脂(あぶら)の分泌が活発なところは、洗っても洗い足りないもので、 しっかり洗ってください。