ひとことで「いぼ」と言っても、他のページで解説した首の周りなどにできるぶらぶらしたいぼ(アクロコルドン)や、水いぼ、 尋常性疣贅と呼ばれるウイルス性のいぼまで、いろいろな種類があります。
新しい治療方法
いぼの治療では炭酸ガス焼灼や液体窒素(クライオプロ)を用います。
- 尋常性疣贅は主に炭酸ガス焼灼を勧めています。
- 炭酸ガス焼灼での治療は、まず局所麻酔を行い、ほくろ・いぼを一瞬のうちに蒸散させてします。出血はほとんどありません。個人差がありますが、術後1週間くらいでカサブタがとれます。詳しくは院長ブログへ。
その後、化粧する際には直射日光(紫外線)をさけるように注意し、日焼け止めクリームを必ず使って下さい。 - 局所麻酔を行うことのできない方や小児などは液体窒素(クライオプロ)を使用して治療を行います。
- 上記の治療でもなかなかうまくいかないこともあります。なかなか良くならない場合にはヨクイニンエキスの内服を加える事もあります。
ヨクイニンとはハト麦のエキスで、免疫を増やす働きがあります。 - 自宅で塗布できる薬にステリハイド(20%グルタルアルデヒド)があります。
足の裏のイボの患者さん、なかなか治らない患者さんにお渡ししています。
使い方は、綿棒に薬液を含ませ1日に5回くらい塗布します。
目や、口に入らないように注意してください。 - また、尋常性乾癬の治療薬である活性型ビタミンB3軟膏が有効です。
- 切除する事もありますが、大きなホクロやイボ、或いは特殊な場所の時に行います。
切除法は健康保険の適用もあり、悪性の疑いがある場合、病理組織検査も行えます。ホクロ・イボを切り取り、縫合します。
局所麻酔で施術し、入院の必要もありません。大きさにもよりますが、通院は1週間に2回から3回程度で済むことが多いです。
抜糸までには5日から7日ぐらい必要です。洗顔・化粧は抜糸後より行えます。