髪の毛といえばやわらかいイメージですが、拡大してみると毛先は鋭利で、 シャフトはキューティクルでコーティングされているためパイナップル皮のようにザラザラしています。

つまり、ぶつかるたびに皮膚を傷つけることになります。
特に、まぶたの皮膚はまばたきをするためやわらかく角質がありません。
よって、もともとバリヤー機能が弱いところです。

また、まぶたと頬骨の部位は紫外線を受けやすい角度にあるため、ほてっていて、やわらかくなっている場所です。
顔の皮膚は角質が少ないかわりに、皮脂によって守られていますが、髪の毛が当たることによって皮脂を除かれ、バリヤー機能が低下・ 喪失してしまいます。

そのようなコンディションに髪がささったり、こすれたりすることによって、皮膚表面にミクロの傷が多発します。
そこからホコリ・微粒子・雑菌などの異物が侵入してしまい異物反応、つまり皮膚炎がおこるわけです。

さらに、皮膚炎がおきている場所は、石鹸や化粧品にかぶれやすく、二次的、三次的に皮膚炎が続いていきます。

原因が「髪の毛」であることに気付かないで長年放っておくと、 炎症が慢性的に続いていることになるので色素沈着やしわができやすくなってしまいます。
これは医院での治療だけでなく、理容・美容院で髪型を相談していくことが重要です。