皮脂は皮脂腺でつくられ、毛穴を通って皮膚の表面にでます。
この通り道の毛穴をゴミやカスがふさいでいると、皮脂は毛穴の中を逆流します。

しっかりと毛穴をふさいでいる場合や、破裂したニキビが治るとき、皮膚が変にくっついてしまい毛穴がなかに埋め込まれてしまった場合、 毛穴は風船のようにとふくらんで、“あぶら”を充満した風船になってしまうわけです。

これが、粉瘤(ふんりゅう)です。
また、英語ではアテローマといいます。
世間一般では俗にしぼうのかたまりなんていわれています。

この風船は元の毛穴には戻れません。
しぼると、白くてちょっと臭い“あぶら”が出てきて、風船は一時的にペッタンコになります、が、 ふくろと皮脂腺がある限り何回もたまってしまいます。

また厄介なことにこの“あぶら”はバイ菌のえさになるので、化膿してはれたり、いたくなったりします。



わずかな化膿であれば、化膿止めの薬でおさえることもできますが、ひどくなると切開して、うみをださなければいけません。
化膿していなければ、局所麻酔でとりだすことができます。
顔のように皮膚がうすいところならば、大きく切らずとも風船をひっぱりだすこともできます。