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意外に知られていないことですが、こどものころにかかった水疱瘡(みずぼうそう)のウイルスは、人体の中に一生ひそんでいるのです。
このウイルスは、なぜか神経の中にいることが好きなようで、体中に分布している神経線維を線路にたとえると、このウイルスは神経節という、 いわば、駅のようなところに一生ひそんでいるものです。

通常は、体の抵抗力におさえられていて、あまり出てこられないのですが、抵抗力をすりぬけて飛び出してくることがあります。
線路を走るように神経線維をつたって飛び出してくるわけです。
神経の中をドタバタ走り回るわけですから、神経痛をともなう場合が多く、痛みます。

皮膚の表面には水疱瘡(みずぼうそう)と同じぶつぶつができますが、この場合、水疱瘡(みずぼうそう)と違って、その神経の走行、 分布に沿ってできます。
神経の分布は多くの場合、帯状なのでこの名前がついているわけです。

  • まず、ぶつぶつは水疱瘡(みずぼうそう)と同じものですから、まだ、水疱瘡をやっていない赤ちゃんたちには、 水疱瘡としてうつります。
    また、水ぶくれがつぶれてお汁が出るなどうっとうしいものです。
    軟膏をぬって布やガーゼでおおっておきましょう。
  • 痛みは、まず急性期の痛みと、その後の慢性期の痛みと二通りあります。
    急性期は神経がはれて痛むものですが、慢性期には神経の表面の傷が残ってしまったことによる痛みです。
    この、神経に残ってしまった傷はなかなか治すことが難しいものです。
    そのように神経に傷が残ってしまって、一生神経痛持ちになってしまった、、 なんてことにならないようにきちんと治療することがなによりも大切です。
    つまり、急性期の治療がその後の経過を左右します。
  • まずは、ウイルスをやっつけるお薬を中心に処方をいたします。
    急性期の治療がなにせ大切ですから、症状が軽くても指示どおりにきちんと治療しましょう。
    また、人体は痛みを感じている場所の血のめぐりが悪くなります。血のめぐりが悪いと傷の治りもわるくなります。
    痛いと感じない状態を保つことが大切です。
  • 痛くても、冷やさないでください。神経痛は冷やせば冷やすほどひどくなります。 使い捨てカイロなどを使用して温めることをおすすめしています。