2006年8月30日(水)、エンゼル保育園にて、幼児の保護者を対象に「小児の皮膚疾患」についてのお話しをさせていただきました。
お話しさせていただいた内容は
- 皮膚は表皮・真皮・皮下組織から出来ているが、 なんと言っても外界からのバリア機能を果たす表皮の状態を健やかに保つ事が大切である。
- 環境要因により表皮バリア機能が落ち皮膚炎になる事もある。これを治療するために皮膚科医がする事は、 その原因を見つける手助けをすることである。
場合によっては床屋さんが治療するケースもありうる。
- ステロイドを使うか使わないかでその医師を評価する事は無意味である。
皮膚科専門医は国費を頂きながらステロイドの正しい使用方法を勉強してきた者なので、きちんと診断して症状・部位・ 経緯などを考えて使い分ける。
そのような医師が使えば決して恐ろしい薬ではない。
(先輩医師から伝授(?)された開業にあたっての秘策など、ここではお話しできない生々しい話もいくつかありました・・・) - アトピーに対していろいろな営利目的の業者が「アトピービジネス」といわれるような詐欺まがいの行為を行っている。 民間療法を完全に否定するわけではないが、実際根拠の無いものが多く注意が必要。
(根拠がしっかりしていれば皮膚科学会等を通じたお墨付きを取れば大々的に販売できるでしょうし、 その結果もしかしたら何百億円の売上だって不可能ではないはずですよね。 訪問販売などするのはきちんとしたバックグラウンドが確立していないからだ、とも言えるでしょう。)
- とびひの菌と鼻くその菌は、ほとんどの症例で一致する。
- ヘルペスウイルス感染症の感染様式、発症様式について説明。
- 風疹と麻疹、またリンゴ病について、特徴と診断方法を説明。
- 水いぼを取るべきか否か、免疫学的根拠とともに説明。
上記の内容でお話しさせていただきました。