大人の場合は皮膚がさざ波状になります。子供の乾燥肌は毛穴が粒だちます。




皮膚の水分を保持することには皮膚の最外層の角質層が重要なバリヤーになっています。
この角質層は、タイルが並んでいるような構造をしています。
皮脂、特にセラミドという皮脂が、いわば、「タイル」を接着するセメダインの役割をしています。
思春期をピークにして、年齢とともに、皮脂は年々減ってきます。

また、体の中でも腰まわりや背中、ふとももの内側、すねといったところは元々皮脂が少ないところです。
冬場など、空気が乾燥しがちな季節には、乾皮症(皮脂欠乏性湿疹)のかゆみがおこりやすいものです。
コタツや、ストーブでの水分を逃がしたり、石鹸の使いすぎで脱脂して方も多いようです。

皮膚は、外界とのバリヤーです。
その最前線は、最外層の角質層です。
これはタイルのような構造をしています。
接着しているのはセラミドという皮脂です。
洗いすぎてセラミドを奪うと、角質がはがれます。
生じたすきまから、異物が侵入してきます。
異物反応によって、かゆみがおきます。
かくと、更にバリヤーが破れます。
できた湿疹が、またかゆくて…

なんていう方が、たくさん皮膚科をおとずれています。

そもそも、皮膚は新陳代謝で、日々入れ替わっています。
無理に削らなくとも、毎日お湯にあたっていれば、あかはたまりません。

  • 毎日のように入浴するならば、背中やおなか、腕や脚は洗わないで、お湯にあたるだけでしばらく過ごしてみてください。
  • ただし、頭、顔、両わき、おへそ、陰部など脂(あぶら)の分泌が活発なところは、洗っても洗い足りないもので、 しっかり洗ってください。