ここでは2004年2月4日に太田市強戸地区ふれあいセンターで当院の野口がお話しいたしました講演会「身近な皮膚疾患について」
の模様をお知らせします。
当日は44名の方においで頂き、皮膚疾患への興味の高さがうかがえました。

お話しさせた頂いた内容としては

  1. 人体は皮膚表面の角質や皮脂(あぶら)がバリアーとなることで、外部から守られている
  2. そのバリアーを壊してしまう、「間違った表皮のケア」が多くの皮膚疾患の原因となっている
  3. 皮膚にやさしい体の洗い方を実施することでアトピー性皮膚炎やかぶれの原因となる「異物」を皮膚から吸収しなくてすみ、
    症状が軽くなることも多い
  4. アトピー性皮膚炎は治療に時間がかかる疾患だが、10歳を過ぎる頃から皮膚が強くなり自然と症状が治まっていく事が多い。
    そこに付け込んだ悪徳商法が横行しているので注意が必要
  5. ステロイドが「恐い薬」というイメージを持たれるようになった理由としては、
    過去にいいかげんな使い方をしてきた人がいたということがあげられる。
  6. 患者さんもステロイドの特徴をよく理解して、ステロイドの使い方をきちんと研修してきた皮膚科専門医の指示に従えば、
    ステロイドは非常に効果の高い薬剤である
  7. 意外と知られていないが、あざのうち4種類はレーザーを用いた健康保険で治療ができる
  8. ほとんどのシミはレーザーなどで薄くできる

お話しさせていただいた内容のうち、皮膚にやさしい体の洗い方については乾燥性湿疹のページ乳児湿疹のページ、またにきびのページなどにも記載がありますので参考にしていただければと思います。

強戸地区行政センターの方から当日行ったアンケートの結果をいただきましたので、追加で報告します。

参加いただいた方の反応は以下の通りでした。(有効回答28)


強戸地区行政センター調べ

上記グラフの理由は以下のとおりです。(有効回答17)

 
強戸地区行政センター調べ

最後になりますが、このような場・情報を提供くださいました強戸地区行政センターの皆様、
またおいでいただきました地区の皆様に御礼申し上げます。
今後も皮膚疾患についての正しい情報をお話できるような機会を多く持てればと考えています。