悪さをするばい菌を抑える抗生物質や皮脂の分泌をさせるホルモンの働きを弱くする薬を内服したり、外用剤での治療を行います。
症状の重いものや再発を繰り返す場合には、以下の治療を組み合わせて治療を進めていくと効果が高いです。
にきび、にきび痕については【こちら】
自由診療による治療
実際に治療を組み合わせた症例写真をご覧下さい。
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フラクショナルレーザーによる にきびの治療
にきび・にきび跡の治療にはフラクショナルレーザーを用います。
皮膚深部に“熱損傷”を与え、その後2週間、“創傷治療反応”を誘発して皮膚の再構築をうながす新型レーザーです。
1.局所麻酔
痛みが強いため、局所麻酔クリームを1時間以上密封します。
2.フラクショナルレーザー照射
照射直後より1~2日間、赤みがでます。
1回目の照射後、2週間ほどで効果を感じる方が半数。
2回目の後では、ほとんどの方が改善を自覚されます。
繰り返し治療する場合、2週間以上あけて照射します。
フラクショナルレーザーについては【こちら】
【料金】 初回/ 14,000円(税別) 2回目以降/ 10,000円(税別)
イソトレチノインによる にきび治療
当院では、重症のニキビ治療にイソトレチノイン(商品名:イソトロイン)の処方が可能になりました。
イソトレチノインとは?
イソトレチノインは、ビタミンA誘導体を含む内服薬でニキビの原因である、皮脂の過剰な産生を抑える作用と、毛穴のつまりを防ぐことで炎症を抑える作用を持つ、内服薬です。中~重度のニキビ治療として米国や欧州など全世界で30年以上も前から使用されている薬なんです。
治療できない方
- 妊娠している方、妊娠予定のある方、服用期間中に妊娠する可能性のある方
(女性は服用期間中、期間後6ヶ月の避妊、男性は服用期間中、期間後1ヶ月の避妊が必要です)
- 授乳中の方、献血をされる方
(服用期間中とその後1ヶ月間は献血、授乳をしないでください) - イソトレチノイン製剤、トレチノイン製剤、ビタミンAでアレルギーを起こしたことのある方
- テトラサイクリン系の薬剤を内服されている方
- 副腎皮質ステロイドを内服されている方
- うつ病、その他の精神疾患で治療中の方
- 肝機能障害のある方
- 中性脂肪、コレステロールの高い方
- ビタミンA過剰症の方
- 未成年者の方
副作用
イソトレチノインの副作用に、妊娠している女性が服用すると流産や胎児の奇形を引き起こすという副作用があります。そのため、女性は服用期間中、期間後6ヶ月の避妊、男性は服用期間中、期間後1ヶ月の避妊が必要です。もし妊娠した場合は、すぐに服用を中止し医師に相談してください。その他の副作用として、
・口唇、鼻の粘膜、眼、皮膚の乾燥 ・皮膚のかゆみ、赤み ・関節痛 ・脱毛 ・頭痛 ・視覚聴覚異常 ・肝機能異常 ・うつ症状
などの症状が起きる場合があります。
費用 30日分・・・5,000円(税別)
低用量ピルによる にきびの治療
ピルは主に避妊の目的とした薬剤ですが、その他にも様々な作用があります。
- 月経困難症(生理痛)が軽減します。
- 月経血量が減少し、(鉄欠乏性)貧血が改善します。
- 月経周期が安定します。
- 子宮外妊娠、卵巣のう腫が減少します。
- 子宮内膜症の症状や進行を抑制します。
- さまざまな疾患の発症を予防します。
(子宮体癌、卵巣癌、良性の乳房疾患、骨盤内感染症など) - にきびの改善に有効です。
当院では、 にきびの治療を目的としてピルの処方をしています。
なぜ、にきびに有効かというと・・・・
ピルに含まれる女性ホルモンがにきびの原因となる男性ホルモンのはたらきを抑えるからです。
飲みはじめには、気持ち悪くなったり、頭痛、体重増加(1-2kgといわれています)、 不正出血がよく出現します。
にきびも、一時的に悪化することがあります。
多くの場合、飲み続けることでこれらの症状は消失しますが、 どうしても我慢できない時は医師に相談して下さい。
従来のピルに比べて副作用は少なくなっています。
薬の中にはピルの避妊効果を低下させるものがあります。
結核の薬やてんかんの薬、ある種の抗生物質などが代表的なものです。
ピル以外の薬をのむ必要がある場合にはピルをのんでいることを医師にお話ください。
また、治療中の病気によっては使用できない場合もあります。
費用 28日分・・・2000円(税別)
ピーリングをご希望の方は、平日の診療時間内に当院へご連絡いただき、予約をお願いします。
野口皮膚科医院 0276-60-1211
未成年の方の初回施術は、必ず保護者同伴で来院してください。
自由診療に際して、お子様連れの来院はお断りしております。